捻挫の症状と処置

捻挫は、運動中のアクシデントや日々の生活で転倒した際などに、手首や足首をひねり、骨と骨を繋ぎの役割をしている関節部分が傷つくことで起こります。 運動許容範囲を超えて負荷がかかるときに起こる外傷です。
ひどい場合には骨や靭帯が傷つき骨折や靭帯断裂の可能性があります。

捻挫には3段階の重症度で表すことができます
1度損傷 靭帯が一時的に伸びてる程度

2度損傷 靭帯の一部が切れている状態
(靭帯部分断裂)

3度損傷 靭帯が完全に切れていて
関節が不安定な状態
(完全断裂)

ひねった度合いにより靭帯だけでなく筋肉や腱が傷ついたり、ひどい場合は靭帯に引っ張られて骨の一部がはがれ剥離骨折する場合もあります。

RICE処置とは
「Rest」安静にする
すぐに安全な場所に移動し、座る、横になっるなどをして、怪我をした所を動かさず、安静に保つことです。

「Ice」冷やす
患部を氷や冷却剤で冷やすことです。
15分ぐらい冷却すると患部がピリピリと痛みはじめ、やがて無感覚になってきます。 そこまで冷却できたら一度外し、再び痛みが出て来たら氷をあてるようにします。 これを24時間~48時間ほど続けます。 低温をあて続けると凍傷になるので注意してください。

「Compression」圧迫・固定する
患部を圧迫して出血や腫れを防ぐ方法です。 足首の捻挫は腫れや内出血をひどくすると痛みが強くなり、治るのに時間がかかることがあるようです。
また患部を固定する時に同時に「Ice」氷で冷やすを行っても良いです。

「Elevation」挙上する
患部を心臓より高い位置に保ち続けることです。これにより、患部の内出血を防ぎ、腫脹を防ぐとともに、膨張の軽減を図ることが目的とされています。 これにより痛みが緩和することも出来ると言われています。
方法は仰向けに寝て足を心臓より高い位置に上げます。 足を支えるために椅子や台、クッションなどで高さを調整し、患部を乗せるといいです。

再発防止策は
十分な準備運動をする
準備運動やストレッチが欠かせません
ストレッチとは柔軟性と可動域を高めることが出来ます。

サポーター・テーピングをする
治療後のケアや予防などに使われます。 関節を保護し、痛みを和らげ、再発防止しに働きます。

コラーゲンとカルシウムを摂取する
コラーゲンはタンパク質の1種で体を構成するタンパク質のおよそ30~40%占めていると言います。骨折・捻挫・アキレス腱の怪我の予防や回復などに効果的です。

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