野球による肩の障害

小・中学生の野球による肩の障害のなかで多いのがこの「リトルリーガーズ・ショルダー」といわれる障害です。
成長期の肩関節はまだ完全に骨が出来上がっているわけではないので、
どうしても軟骨部分が弱く、度重なるストレスに負けてしまいます。
この疾患も肩の使い過ぎによるものですが、
どの部分が使い過ぎなのか。

なぜそのような症状が起こるのか?
一般的にはオーバーユース(使いすぎ)やコンディショニング不足に関係してくるものが多いと思われます。
柔軟性の低下
筋機能の問題
投球フォームの問題

野球などによる投球動作で、上腕骨にかかる捻りのストレスと投げ込むときに起こる上肢末梢方向へのひっぱる力が主な原因となります。
投球をする際、上腕を後方に引きながら外旋という捻りの動作を行っています。
さらに投げ込むときに、上腕はほぼ最大外旋位から一気に内旋という捻りをしながら前方に振り下ろしていきます。
この上腕の内旋、外旋という回旋動作と 、腕を振り下ろす際に起こる遠心力で上肢を末梢方向への引っ張る力、さらにその動作を行う際に働く筋肉の張力による負荷が、上腕上端部の骨端線(成長軟骨)部分に作用します。
骨端線は、骨本体よりも耐久力が弱いため、耐久力の限度を超える投球動作を繰り返すことにより疲労性のストレスが蓄積され徐々に損壊していきます。

☆この様な症状には注意

 ①投球動作時の疼痛
初めは、この投球動作時だけの痛みであることが多いようです。
その他の日常動作ではほとんど痛みがでないのですが、損傷が進行していくと日常の 動作でも痛みを訴えるようになります。
痛みの範囲は、肩関節を中心に肩甲骨や鎖骨周囲、上腕外側にみられます。

 ②上腕の他動的回旋運動で疼痛を誘発
上腕の内旋、外旋運動を他動的に強制すると強い痛みを訴えます。

 ③骨端線(成長軟骨)に一致した限局性圧痛
上腕上端部の成長軟骨に沿って圧痛(患部を手指で圧迫することで誘発する疼痛)を触知できます。

 ④肩関節周囲筋肉の萎縮
発症初期は見られませんが、症状が進行するとともに、肩周囲筋肉の萎縮を起こす場合があります。
特に肩の後方の筋肉が萎縮する事が多いです。

☆どのように治療したらいいか?
リトルリーガーズ・ショルダーは投球をしばらく中止して、
様子をみることで経過も良好な疾患です。
しかし、ただ単に休むだけでなく、
その間にできる野球の練習はたくさんあります。
投げることだけを中止して、
下半身のストレッチなど、
別メニューで練習に参加することもできます。
治療中に投球フォームを評価し、
無理な投げ方をしないように修正することで、
再発も防ぐことができます。
もちろんフォームだけが原因ではなく、
投球回数や、その他の原因がある場合もあります。
早期発見で早期治療に入り、
原因となることを無くすことで、
再発を防ぎ、
長く楽しく野球を続けることができるようにしましう!

20161114-101532.jpg

部活動応援プロジェクト

当院では部活動で頑張るあなたを応援しています!
学生さんにはキネシオロジーテープ(人工筋肉テープ)をご希望があれば
無料サービスで巻かせていただいてます。

怪我の予防をしたい。、パフォーマンス能力をもっとアップしたい!などに使用します。

キネシオテープとは、患部を固定するのではなく、伸びすぎた、あるいは収縮しすぎた筋肉に沿って貼るものです。
伸びを制限することで、痛みの緩和や予防をはかったり、過剰伸びを防ぐことで怪我防止にもなります。
直接肌に貼るためかぶれ防止になっています。

20161024-102927.jpg

20161024-102933.jpg

20161024-102939.jpg